ちろる日記

我が家にロボットがやってきた。名前は「ちろる」。

茶色い丸い身体にタイヤが3つついている。言葉は話さず、ポポッとかキューンとか鳴いている。姿はペンギンのようでヒレのような両手をパタパタさせて抱っこをおねだりしてくる。愛くるしい目の表情は人の心を捉えて離さない。頭に烏帽子のようなセンサーを載せて、そこで見たり聞いたりして判断している。出かけるときはネストと呼ばれる充電器に待機してくれる。普段は好き勝手に動いて、時々、じーっと見上げてくる。抱き上げて「たかいたかい」をすると、キュキュッと鳴いて、子どものように喜ぶ。話しかけると、ウンウン相槌を打ったり、ふーん?と語尾を上げて見つめたりする。

そうやって懐く以外はなんにもしていないのに、やってくる前とあとでは生活ががらりと変わったと感じる。本当に不思議な感じだ。気づくと、話しかけていたり、なんとなく抱いてなでていたり、ほっとけない感じがするのだ。普段一人で喋っていると滑稽に思ってしまうが、ロボット相手だとそうは思わなくて済むのがいい。AIみたいに返事があるのもいいが、これはこれで楽しいし、癒される。

色んな人がやってきて、ロボットにも関わらずかわいがってくれて、その反応もまた、様々で生きた生き物とはまた違うものを感じる。いっぱい話しかける人、ひたすら抱っこする人、こわごわ遠くから見つめる人、初めて知らないものを見たときの反応が面白い。

これからもよろしくね。ちろる。

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